岡山市立可知小学校
図書委員会活動
◎岡山市立可知小学校図書委員会活動ワークショップ
すうじのつぶやき
可知っ子のそうぞう
日時:ワークショップ実施期間:12月11日(月)~15日(金) ー 2学期読書週間
場所:図書館
学校活動
学校活動ではすうじのつぶやきが行っているワークショップを、児童生徒や先生と一緒に考えてつくります。すうじのつぶやきはワークショップ自体を、いつもその時その場所で最初から考えるやり方をしています。今回はそこから一緒に考えて、児童生徒がワークショップの先生となります。ワークショップを作ることもワークショップを自分たちで実施することも、実は自由で楽しいことを実感してもらえればと思っています。このような活動には学校の先生のサポートが欠かせません。とても理解のある先生方のおかげで、色んな方法でいつもチャレンジできています。ありがとうございます。
岡山市立可知小学校 図書委員会活動
すうじのつぶやきの当初の活動
すうじのつぶやきの活動は、小さい子どもから大人まで、幅広い年齢で楽しんで貰えるプログラムにしています。ただ実際の参加者は、就学前から小学生が多く、時々大人の方の参加者もいるといった感じでした。行ったワークショップの内容も、実施場所の商業施設などその場所に興味がある、もしくは訪れた人向けに行ったものばかりでした。そのため、私たちがすうじのつぶやきの中で面白いと思っている部分が伝わっているかどうか、中々わかりにくい状況でもあり、具体的なフィードバックの必要性を感じていました。そして今までとは異なる場所でも活動ができないか考えていました。
活動の変化
そんな時、色んな不思議な縁が繋がり、岡山県立美術館でワークショップを行う機会がありました。そこで何かものを作る方向から、体験を楽しむ方向へとワークショップの内容を変えたことにより、私たちと参加者との間で体験の共有が生まれ、より深い部分ですうじのつぶやきの面白さが伝わっていると感じました。本来、すうじのつぶやきのプログラムは遊びながら発想を変化させ、創造力へと繋げることをコンセプトにしているので、美術館との親和性が高いことは想像していました。そして、美術館でのワークショップの経験から、より学びの場ではこの考えや面白さは受け入れられるのか? プログラムはどういった捉え方をされるのか? ワークショップに興味がない状態からでも子どもたちが理解でき、この活動に興味が湧くのか? という疑問と好奇心を持ち始めていました。
学びの場、学校へ
そこで、毎日子どもたちと接している姿を見て、親しみやすさを感じていた地元の岡山市立可知小学校校長の根木先生に、学校の活動の中ですうじのつぶやきを、何らかの形で実施できませんか? と相談をしました。その際、学校司書の町田さんにも、すうじのつぶやきの活動やこれから目指していることなどを説明し、図書委員会の読書週間内で一緒に活動ができることになりました。
図書委員会活動概要
「すうじのつぶやき」図書委員会活動は、2学期の9月から12月の図書委員会の時間に準備をし、12月の読書週間を本番としました。すうじのつぶやきは、コンセプトを説明した後は協力に徹し、学校の先生(青川先生、今島先生)と図書館司書(町田さん)と図書委員会の児童(5、6年生)が中心となり、児童自身がワークショップの先生となるプログラムです。
実施について
実施期間
準備期間:9月~12月の図書委員会活動日
① 9月4日(月) ー 読書週間企画説明
② 9月13日(水) ー ワークショップ(図書委員体験)
③ 11月6日(月) ー 準備(放送、すうじ切り抜き)
④ 12月4日(月) ー 準備(11月の続き)
ワークショップ実施期間:12月11日(月)~15日(金) ー 2学期読書週間
実施内容
① 9月4日(月) ー 読書週間企画説明
・『すうじのうた』(詩/夢 虹二)を聞き、すうじを使って想像することをイメージする。
・他の人の発表を聞き、色んなイメージができることをつかむ。
・読書週間の取組内容を聞く。
・9月13日にワークショップをすることを知る。
・数字を切り抜きながら、来週どの数字が利用するか考える。
・数字を選んでおく。
・読書週間までの予定を把握する。
② 9月13日(水) ー ワークショップ(図書委員体験)
・体験する。「すうじのつぶやきをつくろう」
・感想や次回にどう生かすか発表する。10分
・企画実施に当たって質問したいこと発表する。
③ 11月6日(月) ー 準備(放送、すうじ切り抜き)
・読書週間広報、企画作業手順・方法説明資料準備する。(4人)
・数字をできるだけ切り抜く。(8人)
④ 12月4日(月) ー 準備(11月の続き、POP作成)
・11月の続きをする。
12月11日(月)~15日(金) ー 2学期読書週間
2024年3月4日(月) ー 3学期図書委員会
次への目標
読書週間を終えて
読書週間の期間中は、給食時間の放送やポスターなどの告知の効果もあり、1~6年生まで多くの児童が参加しました。期間は五日間あり、最初の三日間は整理券を配り、残り二日間は自由参加とし、人数の偏りに配慮し作業スペースに人が多くなり過ぎないようにしました。やり方に関しては特に説明を必要とせず、子どもたちは進んですうじで何かを作っていました。気づいた点は、お昼の休み時間での開催でしたので時間が少し短く、ゆっくり作業ができない児童も何人かいました。その場合は次の日の休憩時間に続きを作るようにしていました。何人かの児童は2回、3回と参加し、作品を作っていました。友達同士で、比べ合いながら、似たような作品を違うすうじを使って作ったりもしていました。同じような作品にもっとなるかと思いましたが、それぞれ個性ある多くの素敵な作品ができていました。
続き、その先へ
今回ワークショップの時、小学校の先生から「美術館に行ったことが無い児童もいます。色んな児童にこういったワークショップが体験できる機会があるのはとてもいいと思います。」というような話を聞きました。私たちが質問したときにも、ワークショップに参加したことが無い、ワークショップって何? といった児童の声が印象に残っています。ただ、今回楽しんで創作している姿を見て、美術館やワークショップに行ったことが無いのは、嫌いとか興味がないこととは関係なく、ただ単純に簡単に行ける場所にない、何があるのか知らない、行く機会がなかっただけのような気がします。普段の図工とは少し違うすうじのつぶやきのワークショップは、答えは無く、評価されるものもありません。できたもの全てが自分の作品になるワークショップです。それを事前にアートとか美術とか説明が無くても面白く感じる感性は、大切にして欲しいと思います。学校でも美術館でも同じように楽しめるすうじのつぶやきは、もしかしたら学校と美術館(博物館)をもっと簡単に繋げることができる。次の目標が少し見えて来た気がしています。
すうじのつぶやきより
※参考資料
企画書作成:可知小学校 学校司書 町田さん